40歳からのビルメン低空飛行

40歳のおっさんビルメンがゆるーく生きていく日常。

芸術偏差値30後半

先日派遣社員最後の最終出勤を

無事終え、次の仕事まで何日間の

連休に突入中。

ちなみに最終日は嘱託のおじいちゃんと

大谷の違法賭博談義に花が咲いた。

おじいちゃんは終始大谷もギャンブルやって

たんじゃないか?と疑っていた。

真相は闇の中だ。

 

休みといっても共働きのためグータラばかり

もしていられず、家事に大掃除に奮闘中。

妻は期末で忙しいため休みなど

とれるはずもなくほぼ単独行動。

久しぶりに図書館に行ったり本屋に

行ったり1人時間を充実させている。

 

そんななか今日は映画を観に行った。

役所広司主演のパーフェクトデイズだ。

主人公の役所広司演じるトイレ清掃員の

日常を外国人監督が淡々と映したもの。

ネットでの評判も上々で

アカデミーにノミネートもされたらしい。

これは面白いはずだ!とはりきって

映画館に足を運んだ。

 

 

 

が、、、自分にはよく分からなかった。

きっと私は学力の偏差値だけではなく、

芸術的偏差値も低いのだろう。

 

映画はストーリーというストーリーも

あんまりなく中年の独身おやじの

日常にしか自分には見えなかった。

時折脇役の女性たちが主人公の役所広司

好意的になるのだが、

その発想がセクハラおやじ的で

非常に気持ち悪く感じた。

そもそも昔から援交だパパ活だと

世間を騒がせているおっさんに、

なんの損得感情もなく近づく女性が

いるのだろうか?

若い女性に突然キスされたり

中学生ぐらいの姪っ子が突然家出して

訪ねてきたり、

オタクが狂喜乱舞で喜ぶ展開。

おまけに小料理屋の年増の美人女将まで

役所広司に好意的だ。

姪っ子や若い女性は

おっさんの聴く音楽に感銘を

受けるシーンもあった。

音楽はルーリードなんかの

知的なおじさんがいかにも好きそうな

アーティストだった。

それをなんの情報もなく現代っ子が聴いて

一発で気に入るだろうか?

しかもカセットテープで。

 

まだ私が20代前半の頃

音楽フェスに彼女と行った際、

興奮している私を尻目に

「外人のライブは全部同じに見える」

と彼女に言われて落胆した。

彼女は洋楽に全く興味がなかった。

その後彼女はフェス会場で昼寝していた。

昼寝も飽きたのか

トリのマリリンマンソンを観ている途中で、

電車が混むから早めに帰ろうと言われて

会場を後にした。

ジーザスクライストである。

現実はそんなもんである。

 

 

結局この映画はありのままの自分を

女性に理解してもらい

受け入れてほしい

というおっさんの淡い願望を形にした

映画じゃないかとすら思った。

 

主人公の設定ももとは裕福な

家庭出身で元上級国民。

自ら選んでトイレ清掃員として

働いている。

そのため仕事に誇りや拘りを

持っている。

清掃道具を自作してしまうほどだ。

ボロは纏えど心は錦。

武士は食わねど高楊枝。

このようなサムライ精神も

おっさんどもの大好物だろう。

 

自分もおっさんだが

おっさんの悲哀やプライドは

大嫌いだ。

俺もまだまだ若いやつには負けてない!

俺だってこう見えて昔は凄かったんだぜ?

仕事もバリバリで女にモテて!

みたいなクソつまらん話を

何百回聞かされたことか。

 

この映画を観ていると終始

インテリぶったおっさんの息づかいを

感じて気持ち悪かった。

リアルパーフェクトデイズの

自分には世間で言ってるほどこの

映画の良さが全く分からなかった。

※以上全て芸術偏差値30後半超個人的な感想でした。