40歳からのビルメン低空飛行

40歳のおっさんビルメンがゆるーく生きていく日常。

PERFECT DAYSみたいに生きたいというけれど、、、

退職前ということで今週は

特にやる気がでなかった。

毎日ゾンビのように足をひきずりながら

出勤していた。

おまけに来週は送別会。

これまでの職歴や保有資格なんかを

根掘り葉掘り聞かれるだろう。

実際に過労死寸前のプロパー社員1人から

すでに質問攻めにあった。

転職したいんだろうがお世辞にも

他社でやっていけるとは思えなかった。

きっと彼は定年まで勤めるだろう。

話の途中で、

俺は平均年収より上だからと

負け犬の遠吠えみたいなマウントを

とってきたが、残業+サービス残業

100時間以上超過しているのを知っている。

おまけに上司のパワハラ付き。

厚生労働省発表の過労死ラインである。

 

平均という言葉の虚しさを知った。

送別会当日はヘラヘラしつつ乗り切ろう。

 

最近ネットで役所広司

海外の映画祭で賞をとったと記事で見た。

私は気になってYouTube

予告編を観たり検索してみたりした。

あらすじはトイレ清掃員の

おじさんの日常を描いたものらしい。

中年男性で独身、トイレ清掃員という

設定は社会的に見れば底辺である。

しかし映画のなかのおじさんは

やさぐれずに丁寧な暮らしをしている。

趣味の読書や音楽鑑賞を楽しみ、

仕事終わりに銭湯に行って

行きつけの呑み屋でささやかな晩酌を嗜む。

自分なりの小さな幸せを見つけ

日常を大事にしている。

おじさんはちょっと知的な雰囲気もある

←ここ大事

 

当然ネットのレビューでも高評価が

大多数だった。

こんな暮らしが理想的とか日常の小さな

幸せを大事にしようとか。

 

これは是非映画館に観に行かないと!!

 

と思った。ネット検索したら近くの映画館で

毎日上映している。

今度の休みに行こうと思っている。

私も社会的地位だけ見れば

パーフェクトデイズの設定通りだ。

40歳で派遣社員、仕事は工場の設備保全

社会的には底辺で間違いない。

そのせいか

派遣社員というだけで無条件に見下される。

いやというほどマウントをとられる。

なんとクソヤローが多いことかと

思い知らされた。

派遣社員が事件をよく起こしているが

その気持ちが少し分かった。

ただ正社員も楽ではない。

平均以上稼いでいるとはいえ残業代が

なければ生活が成り立たない。

その結果過労死ライン。

太宰治はこの世こそ地獄みたいな

事を言っていた。割と正解だと思う。

 

結局幸せとはなんなのだろうか、と

最近よく考えては分からなくなる。

目の前の人と比べて勝ったとしても自分より

地位が上だったり下だったりする人なんて

無限に存在する。

マウントをとるのは無意味だと思う。

それでも人と比べて

一喜一憂してしまう自分もいる。

私にも自己顕示欲は人並みにある。

パーフェクトデイズみたいに

穏やかに毎日を楽しみたいが、

変にこじらせた中年オヤジの自分には

無理だろう。仕事終わりに

ノラジョーンズの新譜を買いに行って

1人悦に入ってるような男だ。

とんだサブカル中年ヤローに役所広司

ハードルが高すぎる。

頑張って蛭子さんがいいとこだろう。

ちなみに蛭子さんは大好きだ。

バス旅は欠かさず観ていた。

 

そんなこんなでノラジョーンズ聴きながら

休日のブレイクファーストを

しばきます。